車の寝床化が完了したら、次は目隠しになるものを揃えましょう!
これも仮眠や車中泊を行うためには、必須のものです。シェード無しでは車の外から内部が丸見えになってしまい、貴重品のありかや、車内の人数がすべて把握されてしい安全面で重大な問題がありますし、第一おちおち着替えもできないというプライバシーの問題も生じます。
まずはシェードを設置する注意点からご紹介します。
スポンサーリンク
シェード設置の注意点
強い日差しの日でも、運転席や助手席にシェードをつければ日差しを遮ることはできますが、これは視界の妨げになるために道交法違反となります。 もちろん、それ以前に左右・後方死角の確認ができなくなりますので、運転中に 運転席・助手席にシェードを設置することは、絶対にやめましょう。
ちなみに、カーテンも、助手席・運転席にはほぼ設置不可能と考えたほうが賢明です。
一応、窓にものを貼り付けてはならない、とする 道路運送車両の保安基準(第29条4項6号)に抵触しない方法も無いことはないようですが、それでも運転中は、①運転席のヘッドレストより後ろで ②窓には一切触れずに固定 することが必要なため、相当実現は困難です。無理につけてもまず車検を通すことができないと考えましょう。
前席の窓には、取り外しのできる 吸盤タイプのカーテンや、シェードを準備しましょう。
フロントガラスを隠す
こちらは、市販のサンシェードを使用するのが最も効率的です。私は収納時に幅を取らないことを第一に考え、くるっとコンパクトに収納できるサンシェードを選びました。
価格も1,000円前後と、かなりお手軽に購入することができます。
注意すべきは、断熱性能でしょう。断熱性能が高ければ、夏場は涼しく、冬は冷気を遮断して暖かく過ごすことができます(寒い中では効果は小さいかもしれませんが・・・寝袋を充実させましょう!)
丸くたためるタイプのシェードは、基本的に光を遮断する効果しか持ち合わせておらず、断熱層はほぼ無いと考えてください。真夏・真冬にも車中泊をする場合には、折り畳み式の厚手のシェードなど、断熱効果が高いと謳っている物を選ぶようにしましょう。
ちなみに、設置すると 車が ”カーズ” のように可愛く変身できるものもあります!(´▽`*)
サイド・リアを隠す
フロントの次は、サイド・リアのウィンドウも隠せるように、カーテンやシェードを準備しましょう。
最近の車は、リアは初めから薄いスモークがかかっているケースが多いですが、これは昼間、外からの光が強い時に中が見えないようにするものです。 車の内側から光を出すことになる車中泊では全く効果がありませんし、たとえ光を出していなくても、近づいて覗くとわずかな月光で中をうかがう事ができてしまいます。
車上荒らし防止のためにも、落ち着いた車中泊の実現のためにも、しっかりと準備を行っておきましょう。
断熱性の高い車種別のシェードで、冬場も5℃暖かく
車中泊熱の高まりを受けて、中綿入りの高断熱性のシェードを販売している会社もあります。
通常のシェードがアルミ蒸着の発泡樹脂などでできており、主に夏場、強い日差しを遮るためにしか使えないなか、こちらのシェードは断熱性を高めるために アルミ蒸着不織布(熱線反射用ですね)+キルト層+中綿+起毛トリコット と、充実した構成となっております。
また車種別設計のため、何枚もシェードとカーテンを買って組み合わせる必要がなく、あと少し…!という隙間ができることも無いでしょう。
注目すべきは、リンク先の実験結果にあるように、真冬にシェードを使用した車・使用しない車を同条件で放置したところ、明らかにシェードを使用した車は温度が高く保たれている、という事です。グラフを信じる限り、使用しない車が0℃前後まで室温が低下する中、シェード有りでは5℃前後で低下が留まっています。
この 5度差 というのは非常に大きい差ですね。 寝袋の使用可能温度(端的に言えば、生命維持はできる)と快適温度(同、寝られる)の差は大抵5度となっています。 例えば、使用可能温度:ー5℃ 快適温度:0℃ などですね!
寝袋についてはこちらでもご紹介をしております。
もちろん夏場でも、シェードの断熱性が高ければ、それだけ室温の上昇を抑えることができますので、快適性の向上には十分に役立つはずです。少しお値段は張るようですが、どうせ車中泊を行うなら快適に!と思う方、物事を始めるならまずは物から揃えてしまおう!という方、ご検討してはかがでしょうか。